ほぼ足りてまだ欲 その先

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これまでのやり方

 野田佳彦首相が行ったと報じられたQBという千円床屋がある。10分ほどで髪を刈り、最後は掃除機のようなもので、残った髪の毛を吸い取って終わり。どんどん増えてきて、わが家から最も近いところはバスで4駅ほどだけれど、QB以外にも一人でやっている千円床屋ができた。周りには今まで通りの床屋が4-5軒はある地域である。しかも、みんな地元の人たちだからずっと昔からやっている床屋ばかりだ。それでも通りすがりに覗くと客が待っている時だってあるその千円床屋は予想に反して良い闘いをしているのかも知れない。
 ところが千葉県ではこれからの新規出店を規制しようとしているのだそうだ。

 2010年3月8日の千葉日報によると、もともとは、県理容生活衛生同業組合が「吸引器による処理では刈り毛が完全に除去できず、そのあとで飲食店に行ったりすると毛が飛び散って不衛生で感染の原因になる」といった理由で「洗髪設備の設置義務付け」を求めて請願を実施したのがはじまり。これを受けて、昨年12月に県議会で条例が可決されて「洗髪設備のない理容所は禁止」となった。(ガジェット通信 2011年09月07日07時27分)

 これまでに既にある千円床屋は許される、というところがみそである。既成の3500円床屋が圧迫されていることは確かだろう。しかし、QBにいって見るとわかるけれど、ビジネスとして「眼の付け所が良かったじゃない!」みたいな表彰状を政府から貰ったという掲示がしてある(ちゃんとした名前を覚えてなくて申し訳ないけれど)。時の政府が「素晴らしいッ!」といったものを千葉県では規制する、という図式である。
 わかりやすい話だ。私が千円床屋に行っている理由は安い、というただその一点に尽きる。できることなら髪の毛も洗って貰って、髭も当たって貰って、ややしばらくの間ぼぉ〜っとしながら肩をもんで貰えると嬉しいんだけれどね。
 必ず終わると「まだ髪の毛が残っているかも知れませんから、お帰りの節は洗ってくださいね」という言葉をかけてくれるけれど、それで困ったこともない。
 でも、お金のある総理大臣は格好良く一流の床屋に行って貰いたいなぁ。わざわざそんなことして欲しくないな。