湯もみ

　ラジオで温泉の話をやっていた。群馬の温泉といったら草津だねといっていて、♪くさつよいとぉこぉ〜いちどぉはぁおいでぇ〜♪の湯もみは草津の湯が酸性がきつくて、あぁやってもむと軟らかくなるんだよという話だった。そこでポッと思いだした。昔、うちの風呂の蓋は短冊状になった木の板が4-5枚並んでいるものだったのだけれど、風呂に入る前に必ずそのうちの一枚を湯船の中に突っ込んでかき回したものだった。今のように温度設定しておいたらその温度のお風呂になるわけじゃなくて、状態を見ながらガスを消すという超マニュアルだったのだから概ね風呂は熱かったのだ。世の中は本当に便利になったものだ。たかだか半世紀でこんなに変わるとは、一体誰が想像しただろう。