「ディナー」なんて呼べるような飯を食う時というのは我が家では滅多にあるものじゃない。家族の何らかの記念日なんてところだ。今日はそのうちの一つで連れ合いの誕生日。今更の誕生日というイメージが本人にはあるのかもしれないけれど、逆にあと何回祝えるのかわからないということもあって、型どおりにお祝いをしようということで、家族で近所のスパニッシュレストランに夕飯を食いに行く。
これまでに数回ランチを食いに行ったことがあるのだけれど、それほど足繁く通っていた訳じゃない。そんなに飛び抜けて旨いわけでもないけれど、まずくはない。ということはそれだけ印象に残りにくいという味だといっても良いかもしれない。
春休みの日曜日らしくて、この店では子ども連れでかなりの入りだ。それにしても私が子どもの頃は家族そろって外でディナーは滅多になかったものだったなぁと思わず考えてしまう。そしてこの家族連れはみんなほとんど誕生日だったらしく「おめでとう!」の声があちこちから聞こえるという不思議な店だ。誕生日といったらこの店なんだろうか。