ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

名古屋 中電

 政府は16日、将来のエネルギー・環境政策に関する国民からの第3回の意見聴取会を名古屋市で開いた。発言者の1人として中部電力の男性社員が原発を推進する立場から意見を述べ、会場から「またやらせか」といった批判の声が上がった。
 15日には仙台市の会場で、東北電力幹部が原発擁護の発言をして会場から不満の声が噴出。14日のさいたま市でも、傍聴者から発言を求める声が相次ぎ、3日連続で混乱が続いた形。発言者の選び方や聴取会の運営の在り方にあらためて批判が集まりそうだ。
 発言に立った中部電の男性社員は「個人として来た」と前置きし、「放射能で亡くなった人は1人もいない」などと持論を展開した。会場からは「うそつけ」「中電の回し者か」と怒りの声が上がった。(中國新聞2012年7月16日

 この社員はJNNだったかのニュースで見ると「原発の割合は高ければ高いほどよい」と発言している。正にやらせそのもので、こういうやり方で押し切れば、やったことになるんだからそれで良いんだと今でも思っているようだ。
 「放射能でなくなった人はひとりもいない」というネットウヨがいいそうな意見を平然と言い放ったこの社員は、本人が言うように会社が派遣したのではないかもしれない。あまりにも見え見えな役割を果たしているのは自然さを欠いているからだ。いくら何でもこんなに見え透いたことはやらないだろう、という想いはてっきりひっくり返されてしまうのかもしれないけれど。

 もうひとりは日本原子力研究開発機構東濃地科学センターの同県瑞浪市にある研究所の男性職員(読売新聞2012年7月16日21時23分 )

 聴取会には352人の参加応募があり、抽選で選ばれた86人が出席。応募者のうち、発言を希望していたのは0%案に106人、15%案に18人、20〜25%案に37人だった。
 国家戦略室の小鑓隆史企画官は「中立性を重視し、機械的な抽選で発言者を選んでいる。事前に勤務先を調査したり、発言者から外したりすることは難しい」(中日新聞2012年7月16日 22時08分)

 テレビ朝日のニュース番組では終了後に主催者に詰め寄る出席者の声と後ろ姿が流れ、カメラを回していることに気がついたスタッフがカメラの前に立ちはだかる場面まで映った。出席者は「そのやり方はフェアじゃない!」と叫んでいた。多分、発言希望者数に対してなんで一律に各選択しにおいて同じように3人なのかということだろう。確かに106人希望する人たちがいる選択肢も、18人しか希望者がいない選択肢についても同じように発言者を3人とするのは間尺に合わないわけだ。
 それにしても、なんで報道を統制しようとするのだろうか。民主党もさることながら霞ヶ関の人たちが如何に物事を考える上で旧態依然そのものであり、実にお粗末きわまりない。
 なぜ「事前に当事者である電力会社の関係者が入っていることを調査できないというのだろうか。申し込みに際して職業を明らかにするのはこの場合非常に重要な要素ではないだろうか。しかも、この場合電力会社の社員、役員、OBがたった二つの会場、発言者が全部で18名の中に4名入っていたわけでその比率は明らかに高い。