この週末は学園祭真っ盛りで、都合11年通った学校でも二つのキャンパスが同時にやっていたし、ホンの一年間通った学校でも、そんな週末だと聞いていた。どちらかにいってみたいなぁと思っていたのだけれど、一年間しか行かなかった学校のクラスメイトが声を掛けてくれたので、それではと出かけてみた。
そんなに歴史があるわけではないけれど、昔から一種独特の雰囲気を持っている学校で、広大な敷地の中に施設が散在していることで知られていた。何しろ学生の数が少ないので、たった一年しか在籍しなかった割には何人もの学生と知り合えることができたといっても良かっただろう。サークルに入らなかったら友達ができるきっかけがなかなか見つからないという学校と根本的に異なるのは、最初の一年間、20数名の仲間で過ごす時間が多いというところだろう。
古色蒼然としていた食堂、寮の一角がものの見事に変身していて、思わず「あっ！」と声を上げそうなくらいだった。卒業生のための建物なんてものもできていて、そこでクラスメイトが「あぶら麺」を提供していたのも行ってみようと思うきっかけの一つでもある。
あの緊張した一年間がとても懐かしい。
