ほぼ足りてまだ欲 その先

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反主流

 子どもの頃からず〜っと、本当にず〜っと主流派になったことがない。どういうことかというと、できが良くないからだ。小学校から中学校にいく時も一応受けた学校におっこった。そこからずっと、試験という試験に一発で受かったことがない。それは10年前までずっとそうだった。だからどの学年でもクラスを支配する側ではなくて、されるその他大勢だった。仕事についても才能がないというよりも、ついていけなくてことごとくチャンスを生かすことができずにその他大勢に回った。挙げ句、早くにリストラ募集に応募する結果となった。
 それ以降実にそうした関係から解放されることになってホッとしたものだけれど、今度は気がついたら社会の支配される側にいることがわかった。それまではなんとなく、支配されているという受け身の意識はなかったのだけれど、小さな組織の中の関係がなくなってみて初めて気がついたのはもっともっと大きな国家という組織の中で完全に支配されている側だったということだった。気がつくのが遅すぎるよな。残りの期間を計算するようになって初めて気がついたのだから。
 支配される側というのは支配する側がおいしい目を見るために作り出したシステムの中でそのやり方に気がつかないうちに陥っているものだ。それはとてつもなく大きなシステムで実行されているから、よもやと想像すらできない。
 想像力というのは人生を泳いでいく上でどんな立場にいても必要となるもので、それを働かさないでいると本当に様々な場面で知らないうちにかすめ取られていく。でも、想像力を働かすと辛いことがどんどん見えてきてしまう。だから、働かさない方が「幸せ」だぞという甘いささやきに身を委ねたくなるのだよ。