ほぼ足りてまだ欲 その先

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リズム

 リズムって奴は音楽だけでなくて、なんにでも影響のあるもので、リズムの良くないものはすべからくよろしくない。例えば日本の俳句、和歌なんてものはその典型で、字の数に制限されているようだけれど、これはこの七五調というものが日本語にはとても美しいリズムを与えてくれるというこの上なく理にかなった法則なんだということがわかるような気がするのである。
 例えば歌舞伎の台詞が長々と続いたって、七五調に則って並べられると、所々わからなくたって、いやぁこりゃ良いやってんで思わず声をかけたくなろうってものでござるよ。あ、だから、現代劇ってのがあんまり面白くないのかもしれない。
 井上ひさしって作家の小説(あ、読んでるなぁ)やら、台本やらを読んでみると読んでいてなんだか似たような言葉の羅列が延々とあったりしてつまらねぇんだが、これを一旦声に出して読んでみると、うまい奴に舞台でやらしてみテェなぁと思ったりする。
 外国語(ったって、英語しきゃしらねぇが)だって、やっぱりしゃべりにはリズムがなくちゃならん。文法に則っているってのは概ね、リズムが良くなる。だから、正当な物言いを繰り返し繰り返し自分の口で繰り返してみないとものにならねぇって訳だ。聴いているだけじゃそうはいかねぇんだなぁ。