新宿の帰り道にわざわざ丸の内線を四谷で南北線に乗り換え、永田町で半蔵門線に乗り換えて神保町に行った。古本屋に立ち寄るつもりだったのだけれど、ひょっとしてその気になっちゃったら金ペン堂に寄ってペリカンの細字を買っちゃいたいなぁと思っていたのだけれど、古本を探しているうちに、次第にいやいや金を遣っちゃならねぇ、それでなくても金に余裕がある訳じゃない、こういう時にできるだけ遣わない方向にしていかなくちゃそのうちに干上がっちまうじゃないかと、頭の中に浮かび上がってくるペリカンの安い奴一本くらいだったらいいじゃないか、という悪魔の声を振り切り振り切り一生懸命須田町まで歩いてきたところに「ゆで太郎」があったから「鍋焼きうどん」を食べてしまったのだった。かき揚げうどんにしておけば良かった。
