ほぼ足りてまだ欲 その先

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逡巡

 朝から書こうか書くまいか悩ましくしていたのは、もう、この国を憂うことを諦めようかということだったのだ。
 なにしろ、こんなとんでもない状況だという時点になっても選挙に行かない輩が半分以上もいるというこの国なんてもうどうなっても良いんじゃないかという結論に到達しても良いんじゃないのかと云うことなのだ。
 いやいや、選挙にいかない半分以上の人間がこういう心境に達しているから行かないんだ、という居直りを許すつもりはないけれど、こんなことが続くんだから、そういう選択をする人たちの社会はそれで良いって事なんじゃないかと云うことだ。
 後に続く世代に対してそんなことで良いわきゃないなと、あの原発をそのままにしてきた世代としては思わないわけではないけれど、ここまで「どうでもいじゃないか」感があふれているんだから、なるべくしてなるということだと断じても許されるのではないかという気がしないでもない。
 そうかといって、戦前のあの空気を辛うじて想像することができた世代としてはそこへ後に続く世代を引きずり込んで良いわけがないとは思うのだ。
 あぁ、どうしたらいいっての?