ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

黄金週間

 今日から黄金週間になるんだそうで、いやはやこんな早くから皆さんがお休みになれるってのは随分よろしいもんだ。普通の年だったら黄金週間は29日から始まり、5月5日で終わるわけだから長くても一週間。それが今年は恵まれている人たちは26日から6日(振替休日って訳のわからん休み)までの11日間にもおよぶ。マァ大体そんな人は大企業のそれも工場勤務の人たちだろうと思う。工場は立ち上げに手間がかかるから、飛び石なんかで休まれた日には面倒くさくて堪らない。
 工事現場もいちいち休まれては堪らないので、かつては良く固まりで休んだものだ。すると出稼ぎに来ていた労働者達は正月やお盆の休みのように一斉に田舎に帰るのだけれど、やっぱり自宅は良いもので、家族と一緒に暮らすということがやめられなくて、工事現場に帰ってこなかった。すると会社は観光バスを派遣して足を提供して帰ってくる歩留まりを高めた。
 今や年がら年中黄金週間の引退者としては、こういう時にはただただひたすら家に籠もって、お出かけになる皆様のお邪魔になっちゃいかんというわけでずっと朝からパジャマのまんまでいる。これはとても便利で、着替えちゃうとなんかのついでに出かけないとも限らないものだから、これはこの時期は着替えちゃいけないのだ。
 それでも現役時代は大手を振って車を駆って、家族とキャンプ道具を満載して草津の山の中に出かけたものだ。誰も来ない。来ても誰がどこにテントを張っているのか、あるいは三角小屋にいるのか、すべてわかっていたものだけれど、ほぼ一日他人に出逢わなかったりした。ドラム缶を使って炭焼きに挑戦(蒸し焼きにならずにすべて燃えてしまったりして)したり、熾火を使ってパンを焼いたり、子どもと一緒に饂飩をこねたり、楽しい想い出ができたのだけれど、どうも、子どもには大して良い想い出にはならなかったらしい。それだけが気懸かりだ。帰り道はいつも「宮」でハンバーグを食ったものだった。