ほぼ足りてまだ欲 その先

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はぁ?

シラス干のフグ稚魚混入の報道が相次ぎ、主産地のシラス干の加工業者が苦境に陥っている。

 いったい何のことなんだろうと思っていたら、どうやら稚魚とはいえ、丸ごと食べちゃうふぐに毒性がないという証明は今のところないから、毒性があると判断されると扱われなくなっちゃって採っても売れなくなっちゃう可能性があるという苦慮なんだそうだ。

フグは、毒をもたない種類もいるものの、基本的に消費者の間で「毒のある魚」として認知されている。各都道府県の条例でも、フグの取り扱いは食中毒の防止の観点から、除毒や調理で多くの規制がかけられている。
 ただフグは、たとえ毒をもつ種類であっても、卵から孵(ふ)化してしばらくは、毒性は無毒か極めて微量。成長にしたがって藻やプランクトンを食べる過程で、体内に徐々に蓄積させていく。よって、シラス干と同程度の12の段階では限りなく毒性は低く、健康被害が及ぶほどの毒性には達しないとみるのが妥当だ。

 ということのようなんだけれど、

東京・築地市場の卸担当者は「シラス干に全国レベルの団体・組織がないことが裏目に出て、過剰な反応に対して反論ができずにいる」

 つまり、それを権威づける機関、組織がないので、「ふぐなんて入っているものをどうしてイケシャーシャーと売るんだ!?」というクレーマーが出てきた時に、何も打つ手がない、ということか。それこそなんのために水産庁があるっていうんだろう?
(日刊水産経済新聞2014年10月3日)