ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ライブ

 浅草に本当の素人楽団、「浅草うららオーケストラ」というのがあります。名前もかなり緩いけれど、バンドもかなり緩い。なにしろ楽器の構成を見たらどういうバンドっつうか楽団なのか、判然としない。ペット、トロンボーン、サックス、ピアノを含めたリズム隊、と来るとこりゃビッグ・バンドなんだな、とすぐさま思うんだけれど、イヤイヤこれじゃ終わらない。フルートがいる。それも3-4本いる。クラリネットがいる。あ、そうか、ブラスバンドだ!と思ったらあまい。これにヴァイオリンが4-5本いる。そこへチェロが一台入っている。えっ!?と思っていたらまだあまい。なんたって二胡奏者が一人いる。もうこうなるとなんだか見当がつかない!
 ここに今日はパーカッショニストの女性が入っている。この女性と、ペット、トロンボーンにサポートが一人ずつ入っている。これでどんな譜面でやるんだ?と思ったら、指揮をしている内山さんが一手にこの楽団の編成にあわせたアレンジメントをやり、手書きで各パート譜を書いている。そしてこの内山さんのアレンジがまた秀逸なんだよなぁ。いつも感心させられる。
 これだけのメンバーの中でサポートの人たちを除いたメンバーのほとんどが素人同然。だから、巧い人だけにソロを吹かせようというのが無難な考えなんだけれど、内山さんはそんなことは考えない。ほとんどの人がソロを取れるように考えてある。そして彼らも臆することなく立ってソロに挑戦する。ほとんどの人は巧くない。上手かったらプロになっている。そう、素人なんだから上手くなくてもそれが当然だ。それで上手くなったらめっけものだ。
 そして肝心なのは彼らが楽しんでいるかどうかってことだ。この楽団はそこが見ていて楽しそうだ。だから、毎回、見に行こうという気になる。微笑ましいのだ。今回が同じ会場で5回目だということだけれど、だんだんメンバーが増えてきて、そろそろこの会場では手狭になりつつあるなぁ。
 そこへ行くとそのあと行った某遊園地でやっていたイベントの方はひどかったなぁ。とはいえ、素人なんだから自分たちが楽しくて、それを見てる方が楽しくなればいうことはないんだけれど、そこにいる誰もが楽しくない演奏なんてのはちょっと願い下げだな。早々に引き上げた。