ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

同時代性

 テレビのコマーシャルにグラハム・ベルがスマフォを見せられて「これはなんだ!?」と聞く場面があるけれど、それほどではないとしても、全く初期の車搭載電話や肩掛け式電話に感動した私たちは、ウワッ!金持ちってのはあんな事までできちゃうのか!歩きながら電話できちゃうのか、自分の車から電話するのか、とビックらこいたものだ。しかし、今や腕時計でメールの到着を知ったりする時代だ。今あの肩掛け式電話を見ると、ウワッ、こんな重たいものを担いでたのかよ!バカじゃねぇの、とほざくくらいだよ。
 戦争でさんざん痛めつけられて、サイレンが鳴ったら隣組の火消しに死ぬ思いをし、近所の婆に偉そうにされ、その上、子どもはどんどん皇国の子どもになっていっちゃうし、食い物はろくに見つからない。もう死は日常性を通り越していた。
 それがようやく、本当に一挙に雲散霧消したのである。あの威張り腐っておったバカヤロウ暴力優勢、単純体力バカどもが一気に力を失ったのである。「びんたは正義」のような低能バカ権力にもう振り回されなくて良くなったのだ。こんな嬉しいことはないのだよ。あぁ、いやだ、いやだ、もう二度とあんな奴らのいいなりになんてなるものか。一体、誰が悪かったんだ、はっきりしようじゃねぇか。
 「戦争なんてもう絶対にしちゃなんね!」と思って造った、造ってくれる人がいてできたあの「日本国憲法」を「時代に合わない憲法」だと!?バカヤロー!おまえもあの焼夷弾の中を逃げ惑ってみろってんだ!一体どの口がそれを言うんだ!