ほぼ足りてまだ欲 その先

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6月8日

 昔勤めていた会社の創立記念日というのがこの日で、この日は各地の工場や事務所で記念のゴルフトーナメントが開かれるのが恒例だった。今からじゃ考えられないけれど、生涯雇用の良い時代だったから、職場があたかも家族のようなもので、何かというと職場を挙げてのなんかが開かれるのが当然のようだった。新年会から始まって忘年会に至るまで年がら年中何かといったらイベントがあった。しまいには工場でお祭りと称して大イベントをやったこともある。運動会なんてのをやっていたこともある。職場の運動会は全員が必ず出席しなくちゃならないわけじゃないんだけれど、かなりの数の人たちが家族連れで参加していた。本当に今じゃ考えられない1日だった。
 工場の中で部署別各種競技会だってやった。柔道、バスケットボール、バレーボール、フリーテニス、工場内駅伝大会等々。昼休みをつかって頑張った。それだけ会社の平均年齢が若かったのかもしれない。
 そんな時代だったんだといってしまえばそこまでだけれど、なんでそんなことが実現していたんだろうか。じゃ、なんで今こうしたことが行われるなんて考えられない時代になったのだろうか。
 経費の削減ということが四六時中語られるようになったのはバブルの崩壊からだっただろうか。ということはそんなことをやっていたから日本社会はダメになったということなのだろうか。
 この日が来るたびに、今は亡きあの会社が元気だった時代は結構面白い時代だったと思い出すとともに、なんだか夢のようで不思議な感覚にかられるのだ。