私はもう非正規で雇用される側に立つ事はないだろう。いや、勿論正規社員としてどこかの会社に雇用される事もあるわけがない。もはやこれから働くんだとしたら、職場は非常に限られている。だから、自分としては今の非正規雇用という劣悪な労働環境に悩まされる立場に立つ事はないだろう。
だけれども、今や日本の全労働人口の半分近くがそうした状況で働いているという状況が正しいものだとはまったく思わないし、これが許される社会は間違っていると思う。
いや、人件費をそういう条件にしないと企業活動が阻害されてしまう、つまりやっちゃいけないんだとしたら、そういう環境を作り出している社会が間違っている。それは一体誰が作り出しているんだろうか。外圧がそうだから、しょうがないのだろうか。それだったら一体何のために外国と交渉するという役割を政府・官僚が担っているのか。その役割を果たそうとしてる人たちが外圧に負けた結果こうなっているんだとしたら、外圧を遮断するべきだろう?
そんな事をしたら輸出に頼っているわが国経済が成り立たないんだという説明が機能するんだとしたら、その時点で既に私たちの国家は敗北している。つまり、外圧によって占領されているという事だ。
そんな環境に大きく変わる前のわが国社会で普通(どれを普通というのかという定義がすっぽり抜けているけれど)に学校を出て、普通にサラリーマンになったら定年まで普通に働けて、退職金を貰って、はい上がり!という中で人生を送った人たちには、今の非正規雇用社会が理解できるわけがない!そんな美味しい目を見た連中になんかいわれたくない!といわれて排除しようとするのは、まったく間違っているんだけれど、わからない人たちには、これはわからないのだ。
まったく、歯がゆい思いで一杯だ。