ほぼ足りてまだ欲 その先

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なぜか

 NHKの「のど自慢」は1946年からやっているんだそうで、もう70年になるというわけだと知って驚いた。私は実は嫌いだ。あの最初のチューブラーベルの音が二つ三つ鳴っただけでチャンネルを変えるというくらい好きじゃない。なんで好きじゃないのか良くわからない。
 平日のNHKラジオのお昼の放送は「ひるのいこい」ってやつで、1952年から放送している。「通信員」なる人の報告がでてくるやつだ。あれも聞こえたらすぐにラジオをぐるぐると回すか、消す。なんでイヤなんだろうか。
 なかなか理由が自分の中でもはっきりしなかったのだけれど、どうもうすうす感じるところでは「戦後」を引きずっているからなんじゃないかという気がしないでもない。例えば「尋ね人の時間」やら「街頭録音」「二重の扉」「話の泉」「三つの歌」といった戦後のラジオの記憶がこびりついているからなのではないのだろうかと思う。
 三つの歌ものど自慢も宮田輝という下ぶくれでポマードテカテカ、今でいったら某宗教系政党の代議士の典型みたいなアナウンサーが、「東京から来た、地元の方言知ってるぜ!」みたいな上から目線が記憶の中でもうざったい。彼はその知名度を生かして、1974年に自民党から参議院議員に立候補してトップ当選した。(同じNHKのアナウンサー、高橋圭三は1977年に当選)。
 あれから、この番組の司会を担当したアナウンサーに対して私は同じような、体制べったりのイメージを持ってしまって、聞きたくない、ということもあるのかもしれない。
 高橋圭三は83歳まで生きたが、宮田輝は68歳で亡くなっている。