ほぼ足りてまだ欲 その先

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泉田知事

 新潟県知事の任期が切れて辞める泉田知事に毎日新聞(2016年9月27日 10時13分(最終更新 9月27日 10時13分)が会見をしている。

  • 2011年3月18日に、東電が説明に来た際のやり取りは。

泉田:当時は、県民も避難が必要になるかもしれないと危機感を持っていた。ロシアや中国、韓国からは避難者受け入れのオファーが来ていた。だから事故が少し落ち着いた18日に、現状と今後の進展の説明を求めた。
 最大の関心事は、メルトダウンしているかどうかだった。放射性物質が大量に漏れ、県民も避難しないといけない事態に至るのか。そこで「(原子炉に)注水してないんだから、メルトダウンしてるでしょ」と聞くと、「いや、していない」という答えだった。
 「ジルコニウムは確かに溶けるかもしれませんが、燃料棒の中にはペレットというものがありまして、周りは溶けてもペレットが残るんです」=ジルコニウムは金属の一種で、核燃料が入った細長い管の材料。ペレットは、ウランを焼き固めた核燃料本体。実際はペレットも溶けていた=と言われ、さらにこういう(丸いペレットが並ぶ様子を示す)絵を描いて「メルトダウンはしていません」という説明があった。「何時間も注水に失敗したら核燃料は溶けているに決まっている」というのは後で知った。

  • 絵を描いた後のやり取りは?

泉田:この説明で押し切られた。

  • 「ペレットは無事だ」と言う根拠のデータは示されたのか。

泉田:なかった。結局、すぐの避難は不要と判断し様子を見た。衝撃的に覚えているのは、あれだけ直接的に(メルトダウンしていないと)聞いたのに、東電が約2カ月後にメルトダウンを発表したことだ。「立地県の知事にウソつくんだ」と。

 明確に東京電力新潟県知事をペテンにかけていたことがわかると同時に、ロシア、中国、韓国から避難者を受け入れるぞとオファーがあったことはまったく知らなかったので、大変に驚いた。