ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

昨日の参院予算委

エンゲル係数

  • 全国津々浦々で景気が回復(安倍晋三)。
  • 2017年には25.7%で0.1%下がっている(野田聖子)。
  • 安倍政権になってからエンゲル係数は上がっている(小川敏夫)。
  • 物価変動の他、食生活や生活スタイルの変化が含まれているものと思われます(安倍晋三)。
  • 厳然たる事実とは働く場所が増えているということだ。景気が良くなり、求人が増えたからパートに就労する人が増えた(安倍晋三)。
  • 実質賃金はこの5年で下がっている(小川敏夫)。
  • 生活が苦しくなったからパートに出る人が増えたんだよ(小川敏夫)。
  • エンゲル係数が高くなっている時に生活保護費を削減するのか(小川敏夫)。
  • 平成26年度の数値を用いて比較をして是正をした(加藤厚労大臣)。
  • 5年前の時は物価が下がったからといって下げた(小川敏夫)。

エンゲル係数に関する安倍晋三の答弁について、エンゲル係数すら知らないのか、という指摘があるけれど、ここでの安倍晋三の答弁は書かれたものを読んでいるわけで(だからこそいい淀むこともない)、つまり答弁を書いた官僚自身がエンゲル係数が上がっている現状をごまかす為に書いたわけであって、安倍晋三自身はエンゲル係数について言及することをこのあと意識的に避けて、求人有効倍率が全国的に増えたことを振り回して時間を潰した。これは非常に問題の多い現状そのものであって、5年かかっても結局なにも起きていないことを明確にジャーナリズムは指摘していかなくてはならない。
 ちなみに産経新聞、読売新聞はジャーナリズムとして認めてはならないことはこの場で語るまでもない。

憲法

安倍晋三首相は31日の参院予算委員会で、憲法改正について「国民が(改憲の)権利を実行するために、国会で真摯な議論を深めることが必要であり、私たちにはその義務がある」と述べ、与野党協議を促した。「義務」という強い表現を使って議論を加速させる狙いがあるとみられるが、行政府の長である首相が国会での議論を主導することには野党から反発も出そうだ。
 首相は「党利党略や党が割れるからとかではなく、前向きに取り組んで良い案が出ることに期待したい」とも強調。安倍政権下での改憲議論に反対の立憲民主党や、9条改憲に対する賛否が混在している希望の党を念頭に置いているとみられる。(共同通信

 問題はここで安倍晋三がいう「私たち」にございます。ま、この「わたぃたち」が誰を意味するのか、ということだけれど、これが行政機関のトップ機関である内閣を意味するのか、それとも立法府である国会の議員諸兄を意味するのか、非常に曖昧だけれど、いずれにしても、内閣のメンバーも国会議員も憲法99条によって「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」と規定されているのであって、彼らの「義務」とはこの憲法を尊重し擁護することでございます。
 この安倍晋三のスタンスはもうずっと前から問題になっていて、野党が指摘しているところだけれど、質問主意書による指摘に対しても、お得意の「質問の趣旨が明らかでない・・」云々かんぬんという逃げに徹しておられることをこの際指摘しておきます。
 こんないい加減なバカを相手にしないぞという気持ちになりますが、それではこいつの思うつぼになってしまって、どんどん国が騙し取られてしまいます。