ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

クローズアップ現代

 初来日のMichael MooreがなんとNHKの「クローズアップ現代」に登場。もちろん日本では来年早々全国的に封切られる予定の彼の新作映画「Capitalism : A Love Story(邦題:キャピタリズム マネーは踊る)」の宣伝キャンペーンなんだけれど、この番組に出演するとは思わなかったなぁ。しかし、この映画はNHKでなくてはまともに取り上げることはできないわけで、他の放送局としてはホッとしたような、悔しいような状況なんじゃないだろうか。1%の富裕層が富の80%を握る米国をマイケル・ムーアがどの様に斬っているのか興味深い。彼は今日のインタビューで、あたかも教会の伝道師の如き決意を語った。
 東京・大阪はこの土曜日から先行公開で、東京は2009年12月5日(土)からTOHOシネマズ・シャンテで二つのスクリーンで上映される。
 この映画は下手をすると富を握っていない人たちに対する安全弁の役割を果たして、この映画を見ることで溜飲を下げて終わってしまうという状況を呈する可能性がある。そもそもマイケル・ムーアの映画を東宝のような大きな映画企業、自分では損をするような賭にはあまりでないけれど、安全に儲けるような映画企業、が上映するくらいだからそれほど大して日本国民の政治に対する考えに影響を与えるとは思われてはいないんだといってしまってそれほど間違っていない。もし、そんなに影響を与えるとしたらもっともっと右より傾向の人たちとくっついていた産業界が黙っているわけはないものな。
 小池百合子あたりにこの映画を見せたら、あるいは公明党の山口あたりにこの映画の感想を求めたらなんというのだろうか。聴いてみたいもんだ。

11年連続3.1万人

 日本の自殺者は既に11年連続で3.1万人のレベルを超えている。それまで2.5万人弱くらいだったのが1998年に一気に3万人を超えている*1

  • NHKが「自殺と向き合うー生き心地のよい社会のために」という特集を組んでいる。
  • 教育テレビの福祉ネットワーク(20:00〜)が「緊急提言・自殺対策」を三夜にわたって放送していて今日がその三回目。「自殺を減らせ!−視聴者の声から−」を12月10日(木)午後8時〜8時29分に放送する。
  • 総合テレビでは「日本の、これからー自殺者3万人 命をどう守るか」を12月4日(金)午後10時〜11時30分に放送する。
  • ラジオ特番は「自殺者3万人−なぜ死にたいと思うのですか」をラジオ第1で、12月13日(日)午後5時5分〜6時50分に放送する。
  • 12月2日(水)早朝に「緊急シリーズ 自殺と向き合う(1)-(4)」が総合テレビで一挙再放送され、今朝は「シリーズ自殺と向き合う(1)-(2)」と「政権交代 自殺対策への提言」再放送された。明日の早朝(1時51分〜3時21分)には「緊急提言・自殺対策(1)-(3)」が再放映される。

 残念ながらレコーダーが確かに動くかどうかわからず録画が上手くできない。
 多くの鬱状態から自分を死に追い込んでしまう人たちに精神科医が言う。「良いからみんなで弱音を吐こうよ」そして(精神狭窄に陥っている人たちは)「ひとつの考えから代案を考える力が極端に落ちているので、落ち込んでいる時に何かを決断するのは止めよう」と呼びかけている。
 自己責任という言葉で目をそらしてはならないと思う。なにしろ自己責任じゃないんだから。

*1:H21年5月発表 警察庁統計資料