ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

柳家ほたる

 なんだか女の噺家みたいな名前なんだけれど、権太楼門下のまだ二つ目の噺家。ひょんなことから友達のバーで知り合って、FBでも繋がっている。寄席の切符を頼んだりして、面倒ばかり掛けていて、なんだか話が逆。
 その柳家ほたるの勉強会、「ほたべん」なるものが巣鴨の庚申塚近くにある「スタジオ4」であるというので、遊びに行った。いったらもう始まっていて(自分が遅れただけだ)もう二つ目に上がることが決まっているという入船亭辰じんというとんでもない高座名を持っている前座があがっている。何をやったんだっけ?悪い、聴いていなかった訳じゃないが、今なぜか思い出せない。
 ほたるの一席目は予告通り「真田小僧」だったのだけれど、ちゃんと最後までやった。「うちのも薩摩になったか」である。
 ほたるは子どもをやらせると雰囲気が出ているんだけれど、おやじ、おふくろをもうちょっと気を遣ってやると良いなぁ。ネタ卸だってぇからこれから良くなるだろう。枕でこの前弟弟子の「柳家おじさん」(ひでぇ高座名をつけるものだ)のおかげで師匠に怒られた話を振った。これであの時何が起きたのかがようやくわかった。
 仲入りの後はさっさと本筋に入って「もう半分」をやった。ほたるは妖怪ものが好きそうだ。八百屋の爺さんが半分注いで貰った湯飲みの酒を何度も呑むんだけれど、ここをもうちょっと丁寧にやって貰いたかったなぁ。出来れば、段々、顔が赤くなると良いってもんじゃないかなぁ、無理を承知で。
 帰りはバスでぐるぐると回って帰ってきた。呑みにいこうかとも思ったが、明日はちゃんと出かけるから止めといた。「五十両」なくしても困るから。

唄の日

 張り切って「The Very Thought Of You」二日目なり。軽いスウィング調で唄った人がいて、インストラクターが「切々と訴える歌の割にちょっと軽すぎないですかねぇ」といったら彼女は間髪を入れずに切り返した。「孫に歌うんだから良いの!」それを聴いて一同、ふ〜ん!なるほど!とうなずく。
 世の中通り一遍の解釈じゃなかなかなんだぜ。
 良いテンポの三拍子にして唄おうというチャレンジャーがいる。偉いねぇ、挑戦するという気持ちが素晴らしい。うまくいこうと行かなかろうとチャレンジするのが偉い。そこへいくと私なんぞはごく平凡で、お手本のナット・キング・コールそのものでござる。進歩がない。

2012年10月23日のツイート