ほぼ足りてまだ欲 その先

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岸信夫なんてのが立候補していたとは知らなかったなぁ。

自民党幹事長・安倍晋三実弟である。つまり彼ら二人の父親は新聞社の政治部記者から代議士になって外務大臣を務めた故・安倍晋太郎である。安倍晋太郎の妻、洋子は岸信介*1のむすめである。つまり、岸信夫岸信介の孫であり、子どものいなかった岸信介の息子、岸信和の元へ養子となった。良くある話で、母方の血を継いだということになるわけである。
安倍晋三の妻、昭恵は森永一族、松崎昭雄(元社長、現相談役)の娘であり、安倍晋三岸信夫の兄・寛信氏の幸子夫人は、牛尾治朗ウシオ電機会長の令嬢である。
いつまでも、日本ではこうした血のつながりを綿々と繋げておいしいところは守っている。これを家の格式とでも表現するのだとしたら、格式とはいかに汚れているか、ということを意味するのかも知れない。
まぁ、欧州や米国の大がかりなどこまでも浸透している閨閥による金儲けの図式に比べれば、明らかに、そして遙かにちゃんちゃらおかしいくらいの規模ではあるが、そんな程度にせよ、こんな世の中をべろべろ舐めきったようなくだらぬ系譜をいつまでも擁護している日本国民の小作人根性はもうこの辺で願い下げにしたらどうだろうか。
そんな奴らが云っていることをハイハイ、と聞いて歩いていたって、良いことはもうやってきたりはしないんですよ。これまでさんざん、あたかも君たちのことを真剣に考えているからこそこうなっているんです、といいながら後ろできちんと守っているものが何なのかを、真剣に見つめなくてはならない。
小泉にしろ、麻生太郎にしろ、自民党の中身を見て下さいよ。こんな人たちが本当に国民一人一人を「他なる自分」として見てなんていないんだってことは明白じゃないですか。
なお、安倍晋三は昭和54年から57年までの短い間、株式会社神戸製鋼所に在籍していたことがあるが、岸信介の弟、佐藤栄作の息子、佐藤信二(元自民党参議院議員、元自民党衆議院議員)は日本鋼管(現JFEに吸収)に在籍したことがある。

*1:元戦犯で、石橋湛山が病気で断念した首相の座に、米国が思いのままに操るために据えられ、60年安保を立派に米国の期待に応えるかたちにおさめた。現在のブッシュ+小泉にまでいたる自民党と米国との繋がりを作り上げたといっても良い