ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

墓参り・ツアー

暑い東京を離れて友人が暮らす長野県に遊びに行く。
その道すがら、昨年一度も行っていない、横浜の父の墓参り(横横道路の朝比奈ICの傍)、そして山梨の連れ合いの両親の墓参りをしながら一日を掛けてレンタカーを走らせる。こりゃ「道すがら」じゃないな。
 久しぶりに走ると多くの場所でそれまで見た事のない道路や施設に遭遇する。やっぱ結構道路ってどんどん新しいのができているンですねぇ〜!道路公団は、それで一体どうなったわけ?あんなにわぁわぁ大騒ぎして、昔は産業の米、とかいった業界の飛ぶ鳥を落としていたおじさんの委員長が、辞めちゃったりして、あれからあの人の名前を聞かないじゃないの。でもって、小説家や、評論家の娘(ったって、もういい加減いい歳だけど)なんかはそれっきりかい?

今回はレンタカーのカーナビを動かして、それに従ってみる事にする。

 鎌倉近くの墓地から中央高速の八王子ICまでいくのに2時間ほどの時間がかかってしまった。国道16号線は日常的な渋滞であるようだ。甲府南で中央高速を降り、笛吹川沿いの町にある寺に着く。墓までは急な階段をゆっくり上がる。厳しい日差しも、そびえる松の枝をゆらす風が一服の涼味を与えてくれる。このまま松の葉が風に答えてざぁざぁと鳴くのを聞いているのも良いかも知れないけれど、それにはちょっと暑すぎるかも。川の向こうの里山が夏休みの緑をくっきりと浮かび上がらせる。山の夏は蝉の声と風と強い日差しだ。

 そのままカーナビに従って車を進めると、聞いた事もない高速が表れる。中央横断道、と書いてある。なんですか、これは? 南アルプスICってのからこれに乗る。そうそう、そういわれてみれば、「南アルプス市」ってのができたんだよね。*1そのまま行くと中央高速に合流。須玉で降りるともう、小淵沢。佐久甲州街道を北上するが、その途中で清里清泉寮による。案の定何台かの車が出入りする。清泉寮のパン工房によって、ずっしりと重い、おいしいパンを入手。これは今までも味をしめているパンである。*2

 昨今はどこに行っても本格的パン屋さん大流行である。そしてみんな、確かにおいしいかも知れないけれど、高いパンを平気の平左で買っている。旧軽井沢に店がある「浅野や」なんて、なんであの値段にあんなに人だかりができるのか不思議。うまいけどねぇ・・ 週末のシドニー・シティーのパブの午後5時半くらいな状況だ。店の外にまで人があふれかえっている。北軽井沢のスーパー、だいまるやの隣の銀亭だって、確かに目先の変わった「へぇ〜」と云えるようなパンをこれでもか、これでもか、と焼いているけれど、それにしても安かぁないんだよね。

 そうそう、「安」といえば、国道18号のバイパスにあった銀座の超高級おでんや、「安幸」*3はついに今年の夏の店は止めたみたいだね。今年はあの建物に電気が点いていない。バブルがはじけて以降、いわゆる高級と言われた店は軒並み敬遠されてしまって、なかなか大変そうである。そういわれてみると、テレビに、昔は絶対でなかっただろうなぁというような店が、出てくるものね。*4

 臼田を通って佐久に入り、ここからは勝手知ったる裏道をとって、カーナビを裏切る。カーナビは健気にも検索し直してくれて、18号線に出ろ、出ろというが、裏、裏を通って友人の家にたどり着いた。やれやれ、久しぶりである。もうすでに12歳になるラブラドール(?)のエルザが盛大に吠えつく。ハイハイ、お久しぶりだいね!隣が、僕たちの出身校の先生の家だと思うとどきどきするなぁ。

 4人でとりあえず食事に行こうってんで、いつもの食い物やに行く。豆腐を頼んで、鳥をぴりっと揚げて、たくさんの野菜の上に載っけたもの・定食にした。ここはちょうど二年前に来たかな?お客に子ども連れが多い。はっきりいってうるさい。でもおっさんおばさんの話も結構うるさいだろうけど。で、おいしくいただいたにも拘わらず・・・私はお腹をこわしたのである。何が要因になるのか判らないのだけれども、近頃、おいしくお食事をいただいた直後にお腹をこわす、という状況に遭遇する事が何回かある。さりとて、こんな脂っこいものを食べたら、どう?っていう時には何ともなかったりする。餃子をお腹一杯食べても、何ともない。一体、何が原因なんだろうか?

旅の一日目からこんな話かよ?!・・すまん。

*1:八田村白根町芦安村、若草町、櫛形町甲西町の4町2村は、平成15年4月1日に合併して南アルプス市となりました、と市のHPには書いてあるなぁ。え?人口7万人で、山梨県第二の市だって。良いなぁ、山梨。でも、夏暑くて、冬寒いんだよね。それでも、果物はうまいぞぉ〜!今年の桃はすごかった!

*2:ここは2000年の2月にいって以来、毎年冬にいっていた。このパン屋さんも冬はほとんど人がいないからゆっくり見ているものだから、ついつい手が出てしまい、挙げ句に家に送ってもらったりしちゃう。五穀パンがうまいだけじゃなくて、身体に良さそうで、買っちゃうんだなぁ・・ついつい。

*3:銀座の並木通りにある老舗のおでんや。おでん屋というのはその種に金を掛けようとするといくらでも掛けられちゃうんで、うまいけど高い、というおでん屋が存在する。例えば目白の「たこ八」:大学の同期生のお店で、一、二度いった事がある。おいしい!絶品だ。でも、そうそうはいかれる値段じゃない。例えば入谷一丁目の「大多福」:まだ入った事ないけれど、確かに接待に使われるくらいらしい。うまい!というのは誰からも聞く。次回いきたい店だ

*4:例えば鞍掛橋近くのすき焼き「伊勢重」、駒形の鰻「前川」なんてところ