ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

記者がいるだけじゃありませんからぁ〜っ!

 昨日のテレビニュースではNHKエビジョンイルが3月に辞任の意向、という話題が流されていた。さすがにNHKではこの種の報道はなかったと思うけれど。NHKを管轄する官庁は昔は郵政省、今は総務省である。こうなるとここまでNHK問題がこんがらかるまま放置している管轄官庁の意見も聞きたい位なものである。そこで(かどうかは知らないけれど)テレビ朝日のカメラが(どこの空港かは知らないけれど)到着した総務大臣・麻生(お大尽)太郎議員をつかまえ、インタビューをする。「管轄する省庁としては如何ですか?」(この「如何ですか」くらい主体性のない質問はないね!)ときく。すると麻生お大尽は唇の端に軽蔑の、明らかにバカにした、怒鳴りたいのをかみ殺した表情(それってどんなん?)で、「本人と経営委員会が決めることであってだねぇ、テレビ朝日が決めることじゃねぇんだなぁ」といった。つまりお大尽は「辞めるか辞めないかは俺が決めるんじゃないし、誰も辞めるといってないし、勝手におまえら決めるな!」といったわけである。
 では当の本人はどうかというと、朝方の迎えの車に乗り込む時に報道陣に囲まれて「昨日云った通りだから」といった。
 この二人の反応で共通なことがある。聞かれるがまま相手に喋っているが、二人とも目の前にいる取材の人間に対してのみものを語っている、ということである。つまり、そこにあるカメラの背後には何十万、何百万の視聴者、すなわち有権者が見ていることに気がついていないと云うことである。ま、麻生お大尽はもともと、昔からそんなこと歯牙にもかけていないことはわかってはいるけれど、こんな人に選挙の時に応援演説を頼む人はいないだろうとご推察申し上げる。あんな態度で話し始めたら反発されちゃうよなぁ。だから、まあ、お大尽の場合は裏表がない、といえばよいのかも知れないけれど、それは悪意がない人の場合に意味がある言葉で、こんな人の場合には適用されない、というか適用したくない!ましてやエビジョンイルさんの場合はご本人は放送業界の正に雄である。そんなこと知っていろよ!「NHKに云いたい!」の態度が如何に慇懃無礼で鳥越をバカにしていたといっても良い位なのかがよくわかる。なにをか況やである。