ほぼ足りてまだ欲 その先

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おふくろ

 うちのおふくろを直ぐ上の姉が隣に住んで介護している。どんどん衰弱してきていて、この2年間でずいぶん弱ってきてしまった。特にここ一ヶ月位は食事の量がどんどん減ってきている。食事の摂取量というものは元気さの尺度でもある。病院に入る必要があるのかも知れないのだけれど、療養型でない病院に入る結果となってしまってはなんの意味もない。おふくろがこれまで入院の必要があった時にお世話になっていたのは、死んだ父が勤めていた会社の病院であった。しかし、そこは全く療養型ではない。違ういい方をすると「健康な方むけ」の病院。今の主治医の先生はとても地元に根ざしていてどんどん往診に来てくださる方なんだけれど、残念ながら信用に足る病院とのコネクションがないのだという。
 その話を聞いた姉は、「よし、最後までも自分で、自宅で看取る!」と決心したというのである。ヘルパー歴5年のわが連れ合いも分かったと請け合ってきたというのである。そういわれてみれば昔はほとんど老衰で亡くなる人たちは自宅で息を引き取った。そのまま介護放棄してしまうのではなんの意味もないけれど、訪問介護と往診を上手く使って介護する側も後で後悔しないというやり方もあるわけである。私はこの姉がこれほどおふくろに対して献身的な取り組みを考えるようになるとは思わなかった。