ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

清水寺へ

 八条口に着く。コインロッカーに大きいバッグを詰め、バスに乗って清水を目指す。東大路通りを五条坂でバスを降り、途中から茶わん坂を通っていく。途中でちょっと気になる店を見たけれど、とにかくあがることだと頑張る。修学旅行の生徒たちが清水坂の方からこれでもか、これでもかとゾロゾロあがってくる。そちらの方がなんだかわんわんしている。300円を払って入る。いったい何年ぶりなんだろうか。多分高校二年生の時の修学旅行でも来ているのだろうから、ちょうど40年ほど経っているのではないだろうか。”そうかぁ、こんなことになっていたのかぁ・・”とつぶやく。音羽の滝はもっともっとしたにあったのではなかったのか・・。すぐそこに見える。深山幽谷ではなかったのか。いやいや、人の声がこれほどあたかも運動会のようでなかったら、そうであろう。みんなが興奮しているのか、怒鳴っているように感じる。それも日本語だけではない。
 そんな状況にありながら奥の院の先にいくと、ひときわ高くウグイスが啼く。こんな状況にあってもこんなにはっきりウグイスの声が通るものなのか・・。まさか録音ではないだろうけれど。音羽の滝を舞台から見下ろしていて思いだしたのは落語の「茶金」であった。帰りは清水坂を下り、途中から産寧坂に曲がると、やっぱりこの階段坂はかつて歩いた記憶がある。それが中学の時のことなのか、あるいは高校時代の話なのか全く思い出せない。こちらに曲がってから、陶器屋さん、お香屋さんにしゃれたお店が目につく。ガイドブックにあった黒豆やさんの前にさしかかるがようやく開店準備を始めたところであった。