ほぼ足りてまだ欲 その先

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アメリカン・フットボール

 大沢悠里のゆうゆうワイドの今日のゲストはフジテレビの朝番組「めざましテレビ」司会の大塚範一NHKで21年間。そこからフリーとなって11年。今度は週に一度のTBSの番組出演が加わるという。1948年生まれ、1972年入社。早大政経卒。
 NHK時代にシュガーボウルを中継した。なんにも知らない状態でフットボールを中継せよ、そうすると面白い中継ができるかもしれないといわれた。しかしルールぐらい知らないわけにはいかないといって一応勉強して中継に臨んだ。すると後で、そんなことをしたからつまらなくなったといわれた。しかし、中継のたびに全くいちの知識からの中継が放映され続けてつまらなかったと大塚さんは言う。
 この言葉を聞いて思わず膝を打つ。私は自分では全くのスポーツ音痴だけれども、40年来アメリカン・フットボールはテレビで見続けてきた。いつもいつもNHKの中継を見ていて腹立たしく思っていたのは、常に「4回の攻撃で10ヤード進むとファースト・ダウンを得ることができます!」とか、「野球は3ダウンで攻守交代いたしますが、フットボールは4ダウンで攻守が交代します」といった解説が入り、それがいつまでも続くということで、それがうるさくて仕方がなかった。だからNTVのフットボール中継なんて全く合格点には達し得なかった。サッカーの試合の中継のたびに「前方へのパスが蹴られた瞬間にキーパーと攻撃側の選手の間に守備側の選手が入っていないと、これをオフサイドといってファールとなります」と毎回説明するチャンネルが存在するのかということである。それだけアメリカン・フットボールがいつまでも日本では市民権を得られなかったということの証明だということになるわけだけれど。
 何しろかつてNHKのBSなんかではフットボール中継が多かった。もちろんバスケットも多かったけれど。ところが今は全部それがメジャー・ベースボールの中継になってしまった。今では下手をするとハイビジョンでまでメジャー野球の中継をしている。
 日本にアメリカン・フットボールを紹介したのはポール・ラッシュだといわれている。
アメリカン・フットボールの簡単版でタッチフットボールフラッグフットボールというのがある。米国では子供たちの遊びとして時々目にする。今では「日本タッチアンドフラッグフットボール協会」というものができているそうである。問題は競技人口の層の厚さだろう。サッカーはJリーグができて全体の底上げに尽力した。企業に寄りかかってきたスポーツはみんながたがたになってきている。それはプロがないスポーツにおいては顕著である。