ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

あれ?先輩!

 食事中に週末にもかかわらずきちんとジャケットを着た初老の男性が入って来た。あれっと見ると、なんと1970年代最後の3年ほど所属していた職場の上司であった。直接的にはこの人の部下ではなかったが、同じ部で働いていた。思わず立ち上がり「お久しぶりです!」と挨拶した。「こんなところで会うとは奇遇だねぇ」と仰ったけれど、多分おわかりでない。そんな表情だった。向こうはそんなに変わっておられなかったけれど私ははるかに変わったのだから、きちんと名前をいってご挨拶をすべきだった。こうなるとさすがに言い出しにくい。後からお連れの方がお見えになるのかと思ったら、わたしたちが帰るまで誰もお見えにならない。ひとりで黙々と食べておられたようだ。私は背中を向けていたので、全く様子がわからない。そういえば職場のゴルフコンペで彼と同じ組になった事もあった。彼はそういう機会の多い部署にかつていた事もあったのか、とてもステディーなゴルフをやる人だった。ゴルフを組み立てる事のできるプレイヤーとでも云うのだろうか。そこに行くと私のゴルフは「前に回ってボールにその行方を聴いてくれ」とでも云うようなものだったからハナからレベルが違う。帰りの車を運転しながら四半世紀前の地道な、それでいて何ともおおらかな時代の事を思い出していた。あんな事をしていたんだから、ものの価値観が変わってきても当たり前なんだろうなぁ。
 一休みして、明日仕事のある連れ合いは東京へ帰った。昨日作った野菜スープにカレーのルーを入れてカレーライスにした。これは明日も食べる事になるだろう。東京に着いた家人から「暑い!」と電話が入る。途中から座れて、無事ついたと。