ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

金子勝

 朝のNHK総合テレビの番組を音声だけぼーっとしながら聞いていた。聞き慣れた声が珍しいチャンネルからするなぁと思ったら金子勝だった。彼のNHKテレビへの出演はおよそ記憶にない。彼がなんの話をしていたかというと、これが労働者派遣法についての解説である。しかも、自動車の部品メーカーに働く、請負契約を交わした会社に雇われている、労働者が地域の組合に参加して、実質的に労働者派遣と同じ就労であるから、労働者派遣法に則って(一年もしくは三年以上正社員と同じ職務に就いている場合)正社員として雇用せよと労働局に陳情するという話である*1。しかし、良くまぁ自民党公明党保守連合政権からクレームが付かないものだと感心して聞いていた。
 あとでこの話を仕事から帰ってきた家人に話すと、「そりゃ民放はスポンサーのことがあるからもっと扱えないもの、むしろNHKしか扱えないんじゃないか」というのである。至極もっともな解説であった。こうした業界ははっきりいって電機メーカー、自動車メーカー、機器メーカーとその周辺産業なんだろうから、これをいくらドキュメント枠で追っかけたとしても、スポンサーが怖くて追い切れないだろう。尤もNHKの画面ではその企業の名前の分かる画面は全く出てこない。場所が徳島だと云うことが判明するだけである。
 ここまで来たなら、この勢いで外国人の「研修」「実習」滞在資格による入国者の現実的な未熟練労働者導入+請負契約の問題にまで踏み込んで欲しいものだ。アンフェア・トレーディングそのものを明確にするべきだろう。

*1:労働者派遣法は移行期間中で一概には云えないけれど