なんでこんな夢に苦しまなくてはならないのか、よく分からないんだなぁ。変幻自在に自分の姿を変えることのできる敵に襲われるのである。その姿というのが覚えている限りではぺったんこなのし烏賊みたいなものだったり、どろどろしたスライムみたいなものだったりする。そいつらを投げつけたり、ぶっ飛ばしたりするんだけれど、全然ダメージを受けずにまた、淡々とせめて来るというものだった。それなのに、ある瞬間にそいつが一体全体誰なのか、私には既に分かっているのである。
それではっとして眼が覚めると午前2時半。猫が枕元に座っていて、私の手首をなめたと思うと、噛んだ。