ほぼ足りてまだ欲 その先

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8月6日

 ヒロシマに原爆が落ちた日である。誰が殺したのかこれだけの人を。そして、今も続く殺しあいである。しかし、私は毎年この日にテレビでその慰霊祭を見るたびに思うことがある。このあまりの整然とした式典、胸に花のついたリボンを付けたたくさんの偉そうな人たちばかりが見える式典がとても嘘くさく見えることである。そんな花をつけてもらって得意満面にいる様な見えるおっさんたちの中にはあの戦争がどうしてそうなってしまったのか、誰がこれだけの犠牲者をあの時期に生み出した要因を抱えていたのかについて全くとんちんかんな解釈をしている人だっているわけだ。そうした式典を見ていると「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」という碑文がとてもしらじらしく聞こえてしまうのはそんな雰囲気を感じるからなのかも知れない。かつて原水爆禁止世界大会は政党をバックに分裂し、私が物心の付いたころには毎年必ずもめ事が報じられていたことを想い出す。30数ヶ国の駐日大使が出席しているけれど、駐日米国大使は参加していない。