ほぼ足りてまだ欲 その先

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野ざらし

 早朝のNHK BS-2の日本の話芸は三遊亭圓輔の「野ざらし」であった。この人の名前も顔も噺も初めてである。落語芸術協会所属、三代目桂三木助の弟子。70歳を超えているそうだ。三木助が死んでからすでに45年が経つ。野ざらしも落ちまでやる人はもうめったにおりませんと、いわれるとそうそう、確かに聴いた覚えがない。とはいえ、最近は覚えのあったものでもどんどん覚えがなくなっちゃうのだから、あんまりあてにはならぬ。浅草の北にかつて新町(しんちょう)という町内があったそうで、そのあたりは太鼓屋が集まっており、太鼓の皮は馬であるということが分からないとこの落ちはやったって誰にもお判りがないからと、噺の頭で説明した。だから、落ちのところではきちっと雰囲気がまとまった。あぁ、落語もなかなか大変だと思う。ここから先は私の想像だが、だから新吉原に向かう土手通りには蹴飛ばし屋があったりしたのだろうか。いまでも桜鍋屋がある。