ほぼ足りてまだ欲 その先

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葬儀

 亡くなった藤岡琢也の葬儀・告別式が芝の増上寺であったんだそうだ。昼のテレビで映っていたのは昨夜の通夜の様子だったんだろうか。焼香をあげている所の横にグラウンドピアノがあって、そこでソロで演奏をしている所が映った。お、こりゃいい。私もこうして欲しいもんだなぁと思わず口に出したんだけれども、考えてみたらグランド・ピアノを運び込んで頂いて、ギャラを払うんだからそれだけでも40-50万円くらいはするだろう。しかも、それに見合うくらいの広い所でないとならない。その上自分が聞けるわけじゃない。そんなに広い所でやるほど、人は来てくださるわけでもない。なるほど、庶民はごく普通のセレモニーにしておけばよいわけだということがよく分かる。
 新聞記事によると、このピアニストは、藤岡琢也が息子のように可愛がっていたという岸ミツアキという人だそうである。藤岡琢也といえばジャズファンの間では有名で、彼はNHKのラジオで「ときめきJAZZ喫茶」という番組を浅井慎平と交替でやっていた。この番組で長部正太の「Happy Coat」をかけてくれたこともある。番組のサイトで見ると明日と来週の水曜日の番組(21:30-21:55)は藤岡の追悼番組だそうである。藤岡が病床にいる間、自宅にジャズのレコードを2万枚持っていると豪語している林家正蔵(こぶ)や渡辺裕之弘兼憲史が担当していたようである。病気になる前、藤岡の語り口がもうほとんどよれよれだったのを聞いて、ちょっと対峙できずにしばらく聴いていなかった。
 私の時には、iPodをshuffle状態にしてかけて貰おうか。落語あり、GSあり、長唄あり、聖歌あり、カントリーあり、ラジオのpodcastありで、これこそ私そのものではないだろうか。うん、結構良いアイディアかも知れない。presented by Apple computerというサインの出ているどこかのホテルのスイートを借りたホームパーティーみたいなのが良いなぁ。ホテルは貸さないだろうな。