ほぼ足りてまだ欲 その先

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予備高校

 もうそこら中で語られているので、何もいわなくても良いのだけれど、自分が高校生の頃とは随分違ってきているんだなぁと云うのが率直な感想。多分その割り振りが変わっているからそのまま比較はできないのだろうけれど、当時数学なんかは数I、数II-B(Aってなんだったんだ?)、数-IIIまであって、微分積分・行列・組み合わせなんて所まで踏み込んだ。もちろん全く私は理解できていないが。国語も現代国語、古典乙-Iやら乙-IIやらあった。理科は地学、生物、物理で社会は倫理・社会、政治・経済、日本史、世界史、地理とあった。そんなにたくさんやってきたのに、今では社会を一科目しかやらない学校がこんなにたくさんあったわけだ。大学の入試科目も今みたいに少ない科目にどんどん楽になってきている傾向にあると他はやらなくても良いじゃねぇかとなる。実は私たちの頃も私立の文化系なんて英語、国語、社会をどれかひとつで良かった。国立にはとても受からないと私が自覚したのは高校三年生の一学期で(なんでそこまで気が付かなかったんだろうかねぇ、のんびりした時代だ)、そこから先、数学-IIIの授業中には、私はなんと英語の勉強ばかりしていた。その時になんで苦手の世界史の勉強をしなかったのかというと、あれやるとストレスになるからだ。そう、これでは全体の点数が上がるわけがない。英、国ではどぉ〜んと上にいるのに、世界史を入れるとがたぁ〜んと下がってしまうのが分かっていたのに。あ、いやいやそんな話ではなくて、今はどんどん勉強する範囲が減ってきているんじゃないのだろうか。近頃なんてなかなか受験生が集まらないと思われる学校なんて英語すらなくなりそうだ。大学院の試験ですら社会人対象試験で、英語がないところがある。驚くことに異文化系の大学院ですら社会人入試に英語がない所だってあるのだ。様々なバックグラウンドを持つ人々に研究の場を拡げることはもちろん前進だ。しかし、ことほど左様にどんどん楽になってくるのは本当に前進か。