ほぼ足りてまだ欲 その先

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山頭火

 種田山頭火仲畑貴志というコピーライターが語っている番組をNHK教育テレビがやっている。昨日が二回目だった。再放送は翌週火曜日の午前5時5分からである。宵っ張りの私がそんなの見られるわけがない。山頭火は随分昔に何かを読んだはずだ。なんだか少し巧くいきそうになるのに、その良い所でずっこけるという日本古来の判官贔屓心が疼いてしまいそうなんだけれど、しょうもないやっちゃなぁという気になったのは多分この山頭火のことだ。ひと頃憧れたのである。なんでも良いから仕事をうっちゃって何もかも捨てて、ぐちゃぐちゃになっても良いからひとり・・・なんてことでも良いじゃないかと。なんでそんなことを思ったのか、今のこの煩悩に未練たっぷりの「私」からは想像が付かないのである。それがひょっとすると山頭火の影響なのかも知れないのである。しかし、それは何を読んでその気になったのか、全く思い浮かばないのである。もちろん自分がもうほとんどアルツ状況にあることもあるんだろうけれど、こうしてみるとあれだけ昔からあれでもない、これでもないと本屋の棚をどうにかして全部持って帰ることができないのだろうかなどと考えた挙げ句に選んだ本を読んだのに、なぁんも覚えていないのである。人間の頭脳というのは本当に驚愕するほどに精密にできているにもかかわらず、私の場合に限っては多少、不便にできているのかも知れないのだ。