ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

世の中は進む

 「ロケーションフリー」という言葉を知らなかった。受信したテレビをインターネットを介して全く異なる場所でパソコン上で見るというシステムなんだそうで、これは海外に暮らす人にしてみたら大変に便利。シドニーで暮らしていた時にNHKのチャンネルが見られるというのが切り札でケーブルテレビを導入した。ところがそんなにたくさんの家庭が日本語チャンネルを見るわけではないので、そのうちそのチャンネルがなくなってしまった。もうそんなことで苦しまなくても良いわけで東京のチャンネルを見ることができるわけである。技術の進歩というものは生活を変える。しかし、こちらの酩酊亭日乗さんのブログでこんな記事を発見。

テレビ番組、ネット転送事業は適法・知財高裁、局側の抗告棄却(NIKKEI NET 061222 13:28)
 テレビ番組を専用機器で受信し、インターネット経由で個人向けに転送する有料サービスは著作権法違反だとして、NHKと在京民放5社が東京都内の業者を相手取り、サービスの差し止めを求めた仮処分申請の抗告審で、知的財産高裁(三村量一裁判長)は22日、申し立てを却下した東京地裁決定を支持し、テレビ局側の抗告を棄却する決定をした。
 問題とされたサービスは「まねきTV」の名称で、永野商店(東京・文京)が運営。利用者はソニー製の市販装置を各自1台購入し、同社に預ける。保管料や通信回線費などを支払えば、専用機器が受信したテレビ番組がインターネット経由で送信され、パソコンで視聴できる仕組み。東京都内で視聴可能な番組が海外など遠隔地でも見られる。
 決定理由で同裁判長は(1)専用機器1台から特定の利用者に送信する「1対1」の送受信である(2)送信先を業者が勝手に変更することはない(3)番組転送は利用者の指示に従って行われている――と指摘。「放送事業者の持つ著作隣接権である送信可能化権の侵害には当たらない」とした。

 なるほど、日本側で誰かが管理してくれるならいいけれど、海外に赴任するほとんどの人は家族みんなで出かけちゃうんだからそんなことやってくれる拠点は捜しにくい。うまい所をついている商売である。しかし、入会金3万円ちょっと、月額利用料5千円ちょっとという費用を考えるとそんなに安くはないわけで、やっぱりそんなに簡単じゃない。しかし、多分日本語チャンネルを持たない地域に赴任している人は欲しくなるだろうなぁ。