ほぼ足りてまだ欲 その先

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便利屋?

 命を賭して自殺志願の女性を助けようとして重体になっている警察官がいる一方、こんな公務員と職場が存在することに驚く。

カラ手当10年不正受給 静岡地裁管内職員減給処分 静岡新聞2007/02/07
 静岡地裁鈴木健太所長)は6日、管内の裁判所に勤務する30代の男性技能職員が、10年にわたり虚偽の超過勤務を報告し、カラ手当を受けていたとして減給10分の1、1カ月の懲戒処分にした。歴代上司のうち現役職員4人も戒告処分にした。地裁によると、職員は平成8年4月から18年4月の間(注:計算が合わない・・)、超過勤務を虚偽報告し、記録が残る後半5年間では約560時間、102万3000円を不正受給していたという。不正は上級庁への投書で発覚。職員は運転や電話交換、設備管理などを担当する技能労務職員の1人で、「本来業務以外の仕事も行う見返りに、(平成8年)当時の上司から話を持ちかけられた」と話しているという。その後の上司も虚偽と知りながら報告を承認していたという。職員は後半5年分のカラ手当を返還済み。しかし、前半5年分は不正額は特定できず、返還もないという。不正開始当初の上司は退職しているとして、事情聴取は行わなかったという。不正が10年にも及び、カラ手当が全額返済されていない中での減給処分について国武尚志総務課長は「本人は反省し、証拠で分かる限り全額返済している。上司が黙認した事情もあり、処分は軽くない」と話している。鈴木所長は「法を順守すべき立場の職員がこのような行為を行い誠に遺憾。綱紀粛正を徹底したい」とコメントした。

 つまりなんでもやるということをひき換えにして空超過勤務手当てを受け取る、支払うということによって職場が成り立っていたということなんだろうか。前半部分は書類の保管期間が多分5年になっているからそれ以前の分は確定できないということなんだろうが、少なくとも後半の5年間分の102万円を下回ることはないんじゃないかと推測してしまう。あ、いや、超過勤務のレートが今よりも低かっただろうからそこまではいかないかも。年間20万円平均ということか。額は小さいかも知れないし、この職員ひとりが画策したわけじゃないからなのかも知れないけれど、「明確になっている」金額だけを返還したら月給の一割減給、それもたった一ヶ月で終わり。最初に「やらないか」と声をかけた人も含めて何人かの元上司は退職していてなんら関係なく、黙認した現職4人は「戒告」だけ。どうも、この人たちは公務員給与の原資が何かをきちんと理解できていないんじゃないだろうか。投書で発覚。ひょっとするとこんなことはその辺では驚くほどのことではないのかも知れないなぁ。