ほぼ足りてまだ欲 その先

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154年

 黒船が浦賀に来てから今年の7月でようやく154年になる。つまり、まだ154年にしかならない。この国は凄いなぁ、こんな短期間にこんなことになっている、といっても他の国もどんどんあっという間にというか、あれよあれよという間にこんなことになってきてしまった。近年の中国なんてそのうちどこだかわからないくらいの状況になっていくのだろう。しかし、まだたかだか154年しか経っていないのである。わずか154年。そんなに簡単に民族に染みついたものは代わらないのだ。たまたま手に入れたものが表面ツラをいろいろと変えるようなものを生み出しているかのように見えるわけだけれども、別に人間の存在そのものの意味が変わってきたわけでもあるまいし、思考的にも大きな変革を招くわけでもない。たかだか154年ほどで正義が発達するわけでもないし、民主主義という画期的な思考に染まるわけもない。今日の参議院予算委員会を見ていたって154年前の話と大きく変わっているかと云えばそんなことも感じられない。
 あんたはそんなことを云うけれど、わたしゃあんたの云うことなんて知らないね、と云っている言葉の投げつけ合いでしたかなくて、生産的な方向にやり直そうという動きなんてない。
 昨日のどこかのテレビで歌麿が町娘を浮世絵にしたら、「名前を出すのはならん」といわれたから、じゃ、ってんで判じ絵であらわすことにした。そしたらお上がそれもならぬという。あぁいえばこういうでかわしていく知恵は凄いなぁと思ったら、今日はお上の立場の大臣が「ここでうろ覚えで云って間違ってはまずいから、ちゃんと調べてから「必要だったら」お答えしよう」と旨い返答。これはあとになって「必要だと思わないから」云わないという結論になるのが見えている。
 文化はちゃんと継承されているのは凄いけれど、ま、文化といってもたかだか154年。大したこたぁない。「わが国の伝統であります!」というのもよく見てみると良いかもしれない。