毎日新聞さんがようやく掲載されているのを発見。
豪首相：11日訪日 首脳会談で「安保共同宣言」署名へ
オーストラリアのハワード首相が11日に来日し、13日に安倍晋三首相と会談する。会談後にアジア太平洋地域や国際社会への貢献をうたった「安全保障協力に関する日豪共同宣言」に署名する。米国以外の国との安全保障に関する共同宣言は初めて。閣僚間の連携を強めるため、外務・防衛閣僚による定期協議（２プラス２）の設置でも合意する見通しだ。
共同宣言は防衛協力が柱となる日米とは異なり、災害支援や国連平和維持活動（ＰＫＯ）における協力強化が中心となる。日豪両国はイラク復興支援や2004年のスマトラ沖大地震後の救援活動などで協力してきた実績があり、政府は共同宣言を「個別に行ってきた協力を一つの枠組みに収めるもの」（外務省筋）と位置づけている。
一方、日豪両政府は４月23,24両日に経済連携協定（ＥＰＡ）締結に向けた交渉を開始することで合意しており、首脳会談では両国の経済関係強化についても話し合う。【大前仁】（毎日新聞 2007年3月10日 19時37分）
おっ！読売も書いていたんだっ！
日豪安保協力宣言、首脳会談で署名へ…ＰＫＯ訓練も(読売新聞)
【アデレード（豪州南部）＝新居益】オーストラリアのダウナー外相は9日、豪州南部アデレード郊外の地元事務所で本紙との単独会見に応じ、11日から日本を訪れるハワード首相と安倍首相が首脳会談で、「日豪安保協力に関する共同宣言」に署名することを明らかにした。
共同宣言には災害救援や、国連平和維持活動（PKO）を想定した自衛隊と豪軍の共同訓練の実施などを盛り込む。日本が安保面でこうした協力関係を結ぶのは、日米安保条約に次ぐものとなる。
日豪安保協力は、防衛義務中心の日米同盟や米豪同盟とは違い、地域の平和と安定に資する協力関係を重視したものだ。外相は「（共同宣言は）豪日両国が将来行う協力活動に意味を与える」と強調した上で、「両国とも米国の同盟国だ。（戦略上の）共通の視点を持っている」と両国協力の意義を語った。[読売新聞社：2007年03月10日 03時07分]
共同宣言
さすがに両首相の会談、宣言なだけに各紙がこれを取り上げている。しかし、豪州各紙が書いていたアジア太平洋戦争中の慰安婦問題については全く各紙には書かれていないところを見ると会談の中では語られなかったのか、語られてはいたとしても各紙が暗黙の了解、あるいは明白な了解のもとに書かなかったのかも知れない。
日豪首脳が安保宣言に署名、経済連携でも一致 （2007年3月13日21時38分 読売新聞）
安倍首相は13日夕、オーストラリアのハワード首相と首相官邸で会談し、両国の外相、防衛相による定期協議（日豪版２プラス２）の新設など、日豪間の安全保障協力の強化を盛り込んだ「安全保障協力に関する日豪共同宣言（日豪安保共同宣言）」に署名した。
両首相は日豪の安保協力が日米豪３か国の連携強化にも資するとの認識で一致した。
そのうえで、日豪安保関係閣僚の定期協議と日米豪の外務・防衛当局者による定期協議の新設のほか〈1〉テロ対策や災害救援活動での協力〈2〉自衛隊と豪州軍との共同訓練〈3〉安保協力促進のための行動計画の策定――などで合意した。
安倍首相は北朝鮮の核、ミサイル、拉致問題での協力を求め、ハワード首相も日本の立場に理解と支持を改めて表明した。ハワード首相は、2008年の国連安全保障理事会の非常任理事国選挙での日本支持を正式に伝えた。
一方、両首脳は日豪の経済連携協定（EPA）について、日本の国内農業への影響にも配慮しながら交渉を進めていくことで一致した。
豪州の新聞が掲載しているAAP配信の記事にはこの安全保障に関する宣言はANZUS（豪、ニュー・ジーランド、米国）の安全保障条約にまでいたるものではないがやはり一歩の前進だとする。もちろんハワードは国内情勢にも配慮する必要があり、かつて敵として戦った相手国との間で相互安全保障に関する宣言を交わすについての反対意見があることを考えて、「過去を現在と未来とに重ねて考えてしまってはならない」とコメントを出す。やっぱり慰安婦問題には触れなかったのだろうか。帰国後なにか問題にならないのだろうか。
これに先立つ参議院予算委員会では民主党小川勝也議員が質問に立ち、麻生大臣に昨日のジョン・ハワード首相との会談について訊ねる。なにゆえ日豪間でFTAについて協議しなくてはならないのか、これの実現によっては日本の農業は壊滅すると。充分鉱物資源を中心とした経済関係によって日豪は巧くいっているではないかと主張。久しぶりに「ナントカ還元水」以外の質問で答弁に立った松岡大臣を見た。ま、それでも今日もせめられ、「総理は松岡大臣の答弁に納得しているのか」と聞かれた安倍某は松岡の「適切」病に感染。
