ほぼ足りてまだ欲 その先

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 NBCにCho Seung-Huiからの包みが届いていたというのは大変な驚きだ。しかも彼の写真はこれまで画面上で公開されていたあの気の弱そうな、自信のなさそうな顔とはうってかわった自信に満ちあふれている。いや、正確に言えば怒り、憎悪に満ち満ちているといった方がよいだろうか。二挺の拳銃を構え、滑稽なことに金槌を振りかざし、自分のこめかみに拳銃を押し当てている。
 この小包は17日(火)の昼に届けられたが翌日の朝まで開梱されなかったというが、直ちにFBIに届けられたとも説明されている。NBCではニュース番組の中で社長のSteve Capusへ電話で繋ぎ中身についての説明を求めている。
 Cho Seung-Huiは非常に強い調子で自分に向けられたunspecified wrongsに対する怒りを表している。この雰囲気で教室で無意味にカメラを向けたり、教師から求められた書類の氏名欄に?を書き込んだりしていればさぞ周りには不気味に映ることだろう。しかし、ここに至るまでの間には必ず何らかの兆候があっただろうと思われる。高校時代から無口だったといわれているCho Seung-Huiからそうした兆候を見つけることは相当に困難だったとは思うが、彼にはそれを訴える対象が存在しなかったということなのかも知れない。
 彼は「自分のためではない、わが子のため、我が兄弟姉妹のためにこれをやる」とも発言しており、「イエス・キリストのように死ぬ」という言葉まで使っている。
 Cho Seung-Huiはドーミトリーで二人の人間を射殺してからこの小包を用意して、郵便局に出し、その後そのまま教室に向かったかのように思える。しかし、郵便番号も住所も違っていたので、この小包の到着には時間がかかったと思われるのだそうだ。
 往々にしてそういう傾向になって現れるのかも知れないが、彼もこのこの中で彼の周囲での快楽主義を批判してキリスト教主義について語り、富に対する嫌悪を表明しているという。自分がこの行動に移るのはお前たち(いったい誰のことかわからないが)のせいだ、といっている。