ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

フィンランド映画

 「過去のない男」をNHK-BS2でやっていた。滅多にテレビで映画をじっくり見ることはないし、ましてや言語の全くわからない映画は大の苦手。だのに、連れあいが見ているのを覗き込んでいるうちに、場面場面で出てくる、あの暗い感じのマイナー調の曲が妙にはまる。なんだか知らないけれど、怖い雰囲気のおばさんの切々たる唄とその後ろのあたかも「スプートニクス」的リバーブトレモロの効いたストラトの音。ステージ上も観客も誰ひとりとしてにこりともせずに唄い、聴く雰囲気。Silja Lineの様な大きなクルーザーが映るかと思うと、乗っている車は一体全体、これは第二次大戦の頃の車か?と思うくらいな古いものだったりする。何が何だというわけでもないのに、なぜかどこかで引きずり込まれてしまう。「Motto Wasabi」という曲、そして「ハワイの夜」が流れると思わず・・・な、なんなんだ、これは? 妙な魅力のある映画だ。