ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

プロリーグがふたつ

 日本の男子バスケットボールはとうとうプロリーグがふたつできちゃったわけだ。いつまで経っても煮え切らなかった日本バスケットボール協会に反旗を翻して、新潟アルビレックスを中心とした株式会社日本プロバスケットボールリーグが設立されていわゆるBJリーグが始まったのが2005年3月。今や仙台89ERS新潟アルビレックス富山グラウジーズ埼玉ブロンコス東京アパッチ大阪エヴェッサ高松ファイブアローズ大分ヒートデビルズの8チームが参加するリーグとして2シーズンが終わったところである。当時Bjが離れていった時に協会は将来的にプロリーグを作ると宣言していた。それが今回正式に「JBL」として新しいリーグとして発足するという宣言をしたのだ。
 ところが、中身を聴いて、なぁんだとがっかり。こちらも8チームが参加して始まるのだけれども、これまでの7チームにレラカムイ北海道というチームが参加するんだそうだ。17日の発表ではこの北海道がプロチームで他に2チームがプロチームとなり、これまで通り5チームが損益のリスクを負わないアマチュアで参戦するんだそうだ。随分と中途半端なやり方で、それでなくてもふたつのリーグが混在していくわけだ。北海道以外のふたつのプロチームって一体どこなんだろう。
 ふたつのリーグの優勝チーム同志がシンの日本一を決めるプレイオフをシーズン最後にやったら盛り上がるだろうという楽観論を言う人もいるが、これまでの経過を見たらJBLがこれをウェルカムするかといえば面子が勝って彼らにはそんな大きな懐を持ち得ないのではないかと思う。
 唯一興味深いのはこの後ろに博報堂がいてTBSがいることかもしれない。サッカーがJリーグを立ち上げるために川淵現キャプテンを中心にしていろいろ仕掛けていた当時に頑張っていたのは博報堂だったという記憶である。ま、全く同じ役割を果たすことができているのかどうかは全く知らない。
 旧態依然としてプロ化に本気に踏み切れずにいつまでもうろうろしていた協会が、昨年の世界選手権での大赤字を抱えて新年度予算の問題、人事の問題に波及し、このプロリーグに本当に全勢力を傾注できるのか、今後継続して盛り上げることができるのかといえば、非常に疑問だと思っている人が多いのではないだろうか。近代化に立ち遅れてしまうとこんなことになってしまうという典型的な例かも知れない。こうして考えるとサッカーのJ Leagueは本当に大偉業だったといって良いのではないだろうか。
 折茂は北海道に移ってまだプレイをするそうだけれども、エリック・マッカーサーは遂に引退したそうである。一体全体彼は日本で何年プレイしたのだろうか。