ほぼ足りてまだ欲 その先

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音源媒体

 今現在友達と音源をやりとりしたりなにかの音源を保存しようとする時に一番普遍的なのはやっぱりCDだろう。その前はMDが中心だっただろうか。しかし、このMDはあまりユニバーサルとはいえなかったようだ。日本の国内では結構普及したのだけれど、それはミニコンポがとっても普及したという点にあるのかも知れない。なにしろ日本人はそのハードがまだまだ使用に耐えるか、耐えないかに関係なく、メーカーが新しい機種を出すとその流れに遅れまいとどんどん飛び乗って来るという傾向にあるように思える。これがオーストラリアなんかだと使用に耐える間は、巷にどんな新しい機種が発売されようがそんなものどこ吹く風といった雰囲気。良く日本から来る人がMDプレイヤーを持ってきて、その媒体がほとんど見つからないと云って嘆いていた。タスマニアの州都、ホバートでたまたま通りかかった電気屋のショー・ウィンドウで陽に焼けたMDプレイヤーのポスターを見た時には懐かしかった。
 その前は長らくマグネット・テープが媒体だった。テープでデジタル録音の媒体となっていたDATだってまだ残ってはいるけれど、一般にはほとんど普及しなかっただろう。一般にはなんといってもカセットテープが大革命を起こしたと云って良い。それまでのマグネット・テープのプレイヤーはオープンリールの録音再生機だったわけで、プレイヤーも大きく、テープのセッティングも面倒だった。余程のオーディオ・マニアでないとオープン・リールのデッキを自宅に構えてなんていなかったような気がする。そこでカセットテープが普及しだした事情には簡単に媒体がセッティングできると云うこと。そしてデッキが小さくなったことが決定的だった。
 憧れの的のデッキはなんといってもナカミチだったけれど、残念ながら結婚したばかりの1970年代にはとても買えなかった。そんな時に友人がSONYのカセット・デッキを買ったのを見て、それなら自分にも買えると、喜んで入手。当時暮らしていた静岡で2局しか聴けなかったFMラジオをFM雑誌で事前にチェックして録音しまくった。多分その頃のテープが押し入れの奥に積み重なっているはずだ。このまま捨てられちゃうのだろうから、少しとりだして聴いてみようかという気になってきた。落語も何本もあるはずだし、このままにして捨てられちゃうんじゃ可哀想だものなぁ。