ほぼ足りてまだ欲 その先

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62億円

 ちょっと油断していて気がつかなかったのだけれども、例の名古屋で燃えちゃった自衛隊の戦闘機の賠償請求額はどうやら簿価の62億円だそうだ(東京新聞2007年11月18日 朝刊)。もっとも当然、その値段では新しい戦闘機は買えないわけで、一機失ってこの金は国庫に入る(んだろうなぁ?)としても、これはどうするんだろうか。123億円-62億円=61億円分があの事故で吹っ飛んだと思えばいいのかな?経理的知識のない奴はこれだから困るんだ、とかなんとかいわれそうだね。
この記事にはやっぱり保険があると「三菱重工業は、整備を請け負った機体が損害を受けた場合に補償される損害保険に加入しており、金銭的な損失は発生しない。これは1967年、空自のF104戦闘機がやはり同社の定期点検中に壊れ、防衛庁(当時)が損害を受けたことから保険加入が義務づけられた」と書かれている。
ということは次回の時には三菱重工は保険会社(多分三菱系列だから東京海上日動なんだろうなぁ、当然)からは保険料が高く設定されることになるだろうけれど、これもまたどうせ工事見積もりに入るんだろうから別に三菱重工の腹は痛まないわけだ。つまり、整備に失敗してもそれに関連した企業群は何も損はしなくて、結局国庫から金が多めに出て行っちゃうってことだ。そう考えると、あの事故をきちんと私達国民は捉えて、「責任者でてこ〜いっ!」と三菱重工に向かって叫ばなくてはならないのだ。さすがに日本最大の軍需産業は余裕綽々なんだろうなぁ。