ほぼ足りてまだ欲 その先

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客室サービス

 航空会社の客室サービスの話をテレビでしているのを片耳に挟んでいて、ふと思ったんだけれど、飛行機に乗っているときのお客としての自分に提供されているサービスのうち、それが誰から提供されるのかによって差があるものというものがあるだろうか。勿論それがビジネス・クラスになったり、(あるとすれば)ファースト・クラスだったりしたらそれは大きく違ってきて、接するチャンスが極端に違ってくる。私が利用するのはもはやエコノミーしかありえないのだけれど、ブランケットを頂戴、飲み物を頂戴、フィッシュが良いよ、珈琲をもう一杯頂戴、多分客室乗務員の人と話すのはこれだけだ。そうだったらそれがどこの国出身の人だろうと、言葉さえ通じればそれで充分だ。「日本特有の」サービスなんてものはどこにも入り込む余地はない。だから日本のナショナル・フラッグ航空会社が時々口にする「日本特有のきめ細かな」サービスなんてものは幻想じゃないかと思う。35年ほど昔のあの会社のサービスは確かに「きめ細かかった」けれどそれははっきりいって余裕がなければ発想できないことばかりで、もはやそんなことはありえない。時代がたつことによって国力の状況が変わればいつまでもやってられないことが出てきてしまう。それを今でも振り回すのは反則だ。幻想を売るのがサービス産業なんだと思っているのだとしたらそれは間違っている。