やっぱりワッチの交代は午前4時だったらしい。
第３管区海上保安本部（3管）の調べで、午前４時の当直交代の際、このレーダー員を含む26人全員がそっくり入れ替わっていたことが判明。交代は通常、安全が確保されたうえで行われることになっており、当直士官や見張り員を含む全員が漁船の接近を察知していなかったことを裏付けている。（2008年2月23日03時04分 読売新聞）
やっぱりそういうことだったのか、という気がする。
一方、衝突した漁船の前に2隻の漁船が「あたご」を回避していたことが報告されている。今の漁船に搭載されているGPSは航跡が残っているそうで、その記録を見ると1隻は一旦右に舵を切って「あたご」の右に回った。もう1隻は同じように右に切ろうとしたけれど、交わしきれないと思ったらしくて、急遽Uターンして「あたご」の左側にかわしている。その直後に「清徳丸」は左舷を「あたご」にあてられている。「あたご」は回避するつもりは全くなかった、といって良いのではないだろうか。さもなければ「あたご」は右舷側から左舷側に進む船団を右前方に見た時にまとめて回避するために大きく右に舵を切らなくてはならず、そのうち右側にぐるぐる回る結果になりゃしないか。これまで自分がいってきたこととは大きく違ってくるけれど、「あたご」は漁船は避けていく、と確信していたといえるのではないだろうか。
