ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

表参道 - 西新井

 もう何年振りなのか思い出すこともできないほどだけれども、昼の表参道の地上に全く久しぶりに出た。多分5-6年振りではないか。全く雰囲気が変わっていて一体どこの街なのか分からなくなった。歩いている人たちがまるで違う国にきた様だ。「ハチ公バス 神宮前・表参道ルート」なんて云うバスが走っているらしい。最近こうしたバスは流行だ。表参道ヒルズって一体あれはなんなの?どこが「ヒル」なの?同潤会アパートはなんとも恥ずかしいビルになってしまったものだとちょっと悲しいものがある。日本の民間デヴェロッパーってのはなんのポリシィーもないんだなぁ。儲けられればなんで良いってことなんだろう。通りをころころと歩いたらルイ・ヴィトンだ、ポール・スチュアートだってどこにでもあるブランドばっかりだ。やっぱり裏に入らないと面白くも何ともない。裏に入ったらまだ住宅もあるんだけれど、これが日本の街の裏通りなのかと思う様なお洒落お洒落なレストランなんてのがあったりする。その上歩いているお犬様はお洒落にトリミングをして貰い、ふわふわの毛にして貰ったお金持ちお飼い犬様ばかりだ。
 予定までにまだ時間があったので裏道を歩いていたら「PORTER」というブランドで知られた吉田バッグの洒落たお店を発見(→ こちら)。実は私が今使っているショルダーバッグはここの製品。すっきりしたデザインで好きなんだけれど、鞄の中の仕切りはほとんどないので、なんでも突っ込める代わりに中がごちゃごちゃしちゃうという欠点はある。マチ付きの中の仕切りなんかがあると良いと思っているのだけれど、このタイプはこれが主流の様だ。
 一体全体全く縁もゆかりもないこの街に何をしにきたのかといえば、ある旅行会社が主催する米国国立公園ツアーの説明会に参加するためだ。この会社のツアーを申し込む積もりはないのだけれど(中身がぎっしりつまっていてグレードは高いのだけれど、値段もそれに相応して充分に高い)、各所の見所を教えて貰えちゃうからと思って申し込んでいたものである。昨日私が出かけたあとにわざわざこの旅行会社から予定通りに出席されますかと電話まであったというので、一生懸命出かけた。
 5分前に古いけれど洒落たビルの4階に上がってみると、どこにもそんな雰囲気が漂っていない。逡巡していると係りの方が出てきて、そちらでございますと手をかざす。誰もいない。灯りすらついていない。なんとこの説明会を聞きに来たのはこの私、ただ一人なんだというのである。一瞬、そんなことなら云って頂ければご遠慮申し上げたものをと云ってしまう。ご説明下さる男性ベテランの方と私が一対一で大型スクリーンに映し出される写真でそのツアーのルートを全部説明してくださる。なにしろ聴いているのが私ただ一人だからいつでもなんの遠慮もなく質問ができるのは素晴らしい。このツアーは実に重点的にポイントを抑えてあって、もしお金があったらすぐにでも申し込みたいくらいに充実しているのだ。それでも9日間のツアーに50万円はとても手が出せない。
 今朝の「ちい散歩」が東武伊勢崎線の「西新井」駅からちょっと離れた「関三商店街」だった。日比谷線に乗っていたらそのまま行けそうだから、表参道から千代田線で日比谷に出て、日比谷線に乗り換えてそのまま西新井まで行った。駅前の交番で道を聞いて行ってみるとなるほど、結構賑やかだ。テレビで映った八百屋の店頭を見ていると里芋が一山百円だったからこれを買い、すぐ近くでこれまたテレビに出てきた生餃子を買った。お店の中に女性が2-3人におられてせっせと餃子を包んでいて、店頭でじゅうじゅうと焼いている。生唾がでる。喜び勇んで帰宅。さてさてどんなに美味いんだろうと連れあいに焼いて貰ってかぶりつく。しょっぱい!今日は上天気だったから塩を効かせたというのだろうか。5-6個を残してギブ・アップ。やっぱり餃子はうちで作るに限る。必ず来週自分で作ろう。