非正規雇用の話になると良く保守系政治家、財界筋から「雇用の多様性を求める人たちも少なくはない訳で」という言葉が出てくる。確かに「適当に困らないだけの収入があればそれで良いんだから、正規雇用にならなくても良い」という人はいる。しかし、そういう主張をする人もいるんだからという理由にして非正規雇用をそのままにして安い労働賃金をそのままに搾取し続けるのは許されるべきではないだろう。「適当に」といっている彼らが自分の将来図を確かに見据えていないこともそういう暮らし方でよいといわせる理由のひとつでもあるだろう。
彼らの将来がどの様な状況になるのかということを想像した姿を提示してあげることも実際は必要なことではないだろうか。それをむしろ財界自らの現時点での儲けに繋がるからと、彼らの将来をなげうつことに荷担していくのは、将来のこの社会の偏った状況に、財界が自分の儲けとひき換えにしていくことを明確にしておかなくてはならないのではないか。