ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

NNNドキュメント

 日本テレビの25日(日)の24:55からの「NNNドキュメント’08」は「ネットカフェ難民3 居場所はどこに?」でNPO「もやい」の富樫匡孝さんをとりあげてNPOの活動を紹介したのだそうだ。のんだくれて残念ながら見逃してしまった。この番組の再放送はCSで、なかなか見られない。民放のこうしたドキュメント番組は本当に露出度が低くて残念だ。湯浅誠を初めて知ったのは随分前のことだと思うが、確か「もやい」を取り上げたこの番組だったのではなかったかと思う。
 湯浅誠が「マスコミ市民」の今年の2月号で興味深いことをいっている。

 できるところから手をつける発想がこの間なくなってきてしまったことを心配しています。みんなが政治評論家みたいになってしまい、例えば生活保護の問題なのについても、一般の人から「財源はどうするんだ」といわれるのです。少し前までは、自分たち市民レベルでおかしいことは主張して、“これだけの人が漏れてしまっているので入れ込んでいかねばならない”という常識がありました。しかし今は、皆が政策立案者になってしまっています。私は、ひとつひとつ目の前にある課題を取り組んでいくことが大事だと思っています。われわれ市民が「これでは困る」といったのを受けて、必要なところにお金をまわすことを考えるのが行政であって、彼らはそれが仕事であり、またその権限を有しているのです。

 そういえばなにかといえば「じゃ、その財源はどうするんだ」と切り返してくるのが常套手段となっている。「そんなの知るかよぉ〜!それを考えるのが霞ヶ関の仕事じゃないのか!」と見得を切って良いという訳だ。テレビ番組のワァワァ議論に毒されてしまって、自民党の大村や山本一太たちがあたかもいうかの如く、政府与党は「じゃ、その財源をどこから持ってくるんですか」という。まず最初に歳出点検を公明正大にやって見せてからそれをいって貰いたい。