ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

バスの中

 都バスは70歳以上のお年寄りの方にとってはとても便利な乗り物になっているものだから昼間乗ると乗客のほとんどがそうしたお歳の皆さんだったりすることは珍しくない。バスがくるのを待っている間、そうした乗客の3-4人の仲間が私の前の方に集団でおられてお話しをしている。なにしろ皆さん口は丈夫だから聞き耳を立てていなくたって聞こえてくる。「今日が三日だからさぁ〜・・・」。私は午後のレクチャーのメモをとりながら日付を2日と書いていたのを思いだして、“あれあれ、自分ながら耄碌(もうろく)したものだ、一日間違えているじゃないか・・”とため息をついた。しかし、家に帰ってきて連れ合いと話をしていてひょいとカレンダーを見たら、ありゃ、私が正しかったじゃないかと。
 途中から私立のK学園の制服を着た男の子と女の子が乗ってきた。なにしろ今時の子は妙に声がでかい。まるで耳が遠い人なのかと思う程声がでかい。話の中身で二人が中学三年生の同期生だと知れたのだけれど、その話がやれあの男の子は持てるのか、いやエロいだけだ、あの娘とは分かれたのか、とっくだ、とか云う話ばかりだ。わざとそうしているのかも知れない。真面目な話をしたら格好悪いと思うという、われわれから見たら屈折した状況なのか。なにしろ学校の廊下での話とバスの中の話と区別はないのだ。だから電車の中で化粧が出来る訳だろうし。と、最近あんまりバスに乗る状況にならないのでこんな状況に出会うことは滅多にないから特に記録にしておこう。