ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

グリーンランドの氷

 どうやら北極の氷はまずいことになっている様だ。先日の日曜日のNHK-FMの「日曜喫茶室」に日本航空機長の小林宏之氏が出ていて仰るにはあの氷に暑く覆われていたはずのグリーンランドが上空から見ると今や真っ白ではないというのだ。つまり地表が現れているところがあるという。昨日夜のNHK総合テレビの「地球エコ2008 スバルバル号 北極海を行く」でそのグリーンランドの氷河が溶けて縦穴から地表と氷河との間を流れ、それによって地表と氷河の間の摩擦が軽減され、おかげで氷河が海に向かって流れる速度が加速されているという分析がされていた。北極海の氷が溶けているのも事実らしくてこれによって北極海の塩分濃度が薄くなると、今度は何が起こるかというと地球規模の深層海流が巧く機能しなくなるということだ。これは何を意味するかというと地球規模の機構がこれまでの安定したものではなくなるということを意味する。イカ釣り漁船の現状を訴えた協議会の会長が「座して死を待つことになる」といったとテレビで報じていたけれど、それは漁業従事者だけの問題ではなくて、こうした状況報告を聴いていると、地球そのものがもう既に「座して死を待つ」状況にあることが分かる。これはもう世迷い言でも冗談でも、単なるホラー小説でもなんでもない。レスター・ブラウンがいっている様にもうすでに猶予を許さないところにきている。
 いつまでも、現状を冷静に本質を見ることから政治が大きくかけ離れていて、利権を守ることだけに政治が集中している米国という国家とそれに追従するアジアの某国とそれらの工場部門を担当することによって必死に利権をかき集めているアジアの超大国の云いたい放題に、無知加減をそのままにしておく訳にはいかないだろう。それによってこの地球を放棄しようとする方向性を人間という種族が洗濯するのであれば仕方がなさそうだ。それともこれまでの地球の歴史そのものが記録している様に、環境が変化してそれに適応できない種族は滅亡し、その後の環境に適応できる種族がまた繁栄期を迎えるということなのかも知れない。ということは米国の国立公園の様に自然に発生したWild Fireは人為的に消火をしないというのと同じようにこのままにしておくことが地球という自然の変化だということにして理解するべきなのか。